INTERVIEW 08
キャリアも家庭も 大切に
大島 佳菜
Kana Oshima
就職活動の際に意識していたことを教えてください。
当時はまだ「かかりつけ薬剤師・薬局」という概念がなく、”薬を渡すだけ”の薬局が残っていました。私はより患者さまに名前を覚えてもらえるような、「寄り添う薬剤師」になりたいと思っていました。そんな中で出会ったのが日本メディカルシステムです。まず目を引いたのが「愛をもって医療に貢献する」という理念でした。シンプルながら「愛」という言葉を全面に打ち出すこの理念が魅力的に感じました。 実際に薬局を見学したときにも、そんな理念が根付いていると気づいた瞬間がありました。それは外来の際、薬剤師が患者さまを呼び出すのではなく、薬剤師が患者さまの座席まで歩み寄っていたのです。今でこそ、同様のスタイルで運営している薬局はありますが、当時は珍しく驚きました。そうした患者さまに寄り添う姿勢がステキだなと思い、入社を決意しました。
入社する前と後でギャップを感じましたか?
いいえ、日本メディカルシステムの薬剤師は本当に優しい人が多いなとしみじみ感じます。当時は今ほど研修制度が整っていたわけではないですが、面倒見の良い先輩たちが親身に教えてくださいました。おかげさまで、入社して3年目には一通りの仕事が身についたと思います。
ライフプランは入社当時に思い描いていたように進みましたか?
正直に言うと、当時は入社2~3年目には結婚・出産するだろうと想定していました。実際には6年目まで後ろ倒しになりましたね。ですが、今振り返るとより良いタイミングだったなと思います。入社してすぐでは、薬剤師としてのスキルに不安を感じながら長期休暇に入ることになってしまいます。会社から薬局長を打診される程度には、仕事をこなすことができるようになってから産育休に入れたので、復職するときに必要以上に緊張せずに済みました。
復職後、2023年には上席薬剤師になられていますが、どのような職種ですか?
上席薬剤師は日本メディカルシステムの社内資格で、処方提案や学術の専門家です。ライフステージが変化していくタイミングで迷いもありましたが、上長からの後押しもあり立候補しました。上席薬剤師になって良かった点は、他のエリアの上席薬剤師から多くの知見を得ることができたことですね。皆さん、非常に勉強熱心ですし、地域の患者さまや店舗の仲間、会社を愛していることが伝わってきます。私自身もより会社を好きになれました。
2024年からは日本メディカルシステムでは初めての“時短薬局長”として活躍されていますが、働いる感想を聞かせてください。
「あなたの声を聞いたら安心した」と言っていただくなど、吉祥寺店の患者さまと信頼関係を築けている実感がありました。本部からも、時短勤務という制限があってもなお頼ってもらえるなら、改めて薬局長として頑張ってみようと思えたのです。平日の場合は15時、土日の場合は13時定時なので、家庭の時間は十分取れています。上席薬剤師の方々とも水平連携が取れており、今は良いバランスで仕事と家庭を両立できていますね。
今後の展望を教えてください。
引き続き、家庭と仕事を両立しつつ、吉祥寺店を運営していくことが第一です。それ以外で言うと、今は後進の育成にとてもやりがいを感じています。私も新入社員のときは先輩に大変お世話になりましたので、自分の受けた恩を若い世代につないでいくことで、恩返ししたいですね。今の若い薬剤師の皆さんは勉強熱心な方ばかりで、その熱意にできる限り応えたいなと思っています。